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耳掻き

みみかき
名詞
1
標準
文例 · 用例
わたくしに言わすれば、私たち二人の身の上に深くも眼覚めて来た諸行無常の苦しみを、かゝる耳掻きで耳の垢掻くほどの人事では滅多に忘れ得るものではなかったのだと思います。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
腕頸に淡いくびれがあり、指の附根の甲に白砂を耳掻きで掬った痕のような四つの小さい窪みのできる乙女の手は、いま水晶を溶したような水の流れを遮る――水は潺湲の音を立て、流勢が勝って手に逆うとき水はまた淙々と響く。
岡本かの子 呼ばれし乙女 青空文庫
笄の頭がありきたりの耳掻き形じゃなくて、紅い卍字鎌の紋になっているだろう。
小栗虫太郎 絶景万国博覧会 青空文庫
いやね、昨夜の夢は、小さい小さい耳掻きがいくつもいくつもうんとあって、私はその一つ一つの小さい耳掻きの凹みにつまっている何かのごみをとらなければならなかったの。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
――そこに髪を切った浅川の叔母が、しきりと耳掻きを使いながら、忘れられたように坐っていた。
芥川龍之介 お律と子等と 青空文庫
それが洋一の足音を聞くと、やはり耳掻きを当てがったまま、始終|爛れている眼を擡げた。
芥川龍之介 お律と子等と 青空文庫
」 その噂が一段落着いた時、叔母は耳掻きの手をやめると、思い出したようにこう云った。
芥川龍之介 お律と子等と 青空文庫
よく干したものを削って耳掻きに一杯飲むと、身体自ら熱温を生じ性気昂進して、琴瑟相和するところの奇薬であるという。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
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耳掻き は、耳の穴(外耳道)の内側をこすって掃除する行為。また、その際に用いる、先端がへら状になった細長い棒状の道具。

出典: 耳掻き — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0