両舷
りょうげん
名詞
標準
both sides of a ship
文例 · 用例
今日は、その三重の帆を海鳥の翼のごとく広げ、しかもそれでも足りないで、両舷の火輪を回して、やや波立っている大洋を、巨鯨のごとく走っているのだった。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
逆に云えば、両舷側の泡の吃水線は、軸の両端の船首と船尾を遠去かるに従って高くなる訳です。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
尤も時間がきめられていて、夕刻までには両舷とも上陸見学を終ることになっていた。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
両舷の彼方には、駆逐艦の灯火が見える。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
二万|噸の××は高い両舷の内外に無数の職工をたからせたまま、何度もいつにない苛立たしさを感じた。
— 芥川龍之介 『三つの窓』 青空文庫
それから三四日たった後、二万噸の××は両舷の水圧を失っていたためにだんだん甲板も乾割れはじめた。
— 芥川龍之介 『三つの窓』 青空文庫
その中を押し合い、ヘシ合い、突飛ばし合いながら両舷のボートに乗移ろうとする。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
両舷を洗う浪の音がゴオオ……ッ……ゴオオオ――オオッと物凄く高まったもんだから、デッキに立っていた連中はスッカリ安心してしまったらしいね。
— 夢野久作 『焦点を合せる』 青空文庫
作例 · 標準
船長は、両舷の見張りに、沖合に不審な船がいないか確認するよう命じた。
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港に入るとき、タグボートが船の両舷を押して、慎重に接岸させた。
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海賊船が接近し、両舷の大砲の砲門が一斉に開かれた。
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