大宮人
おおみやびと
名詞
標準
courtier
文例 · 用例
宇都野さんの歌はどう見ても大宮人の歌ではない、何処かしら東夷とでも云いたいような処があると私は思う。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
林間に酒こそ暖めませぬが、大宮人の風流。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
博学深識の従七位、花咲く霧に烏帽子は、大宮人の風情がある。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
鎌倉幕府と元寇 平家の衰亡は、武家にして、藤原氏を学んで、大宮人としての弊害を承け継ぐと共に、土地を根拠とする武士自身の生活を忘れたためである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
参列の諸員は皆小さい大宮人の美に感激の涙をこぼしていた。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
いつとなく大宮人の恋しきに桜かざしし今日も来にけり と源氏は歌った。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
普通ならば、もはや五月も終りに近く、雲の縫ひ目もところどころ綻びそめ、山の裾なども見えそめ、時に由つては明るい月影が野にも山にもさしわたつて、青空が人の顏にも衣にも、車にも、または騎馬の侍にも、調度掛を携へた大宮人にも、ところどころ崩れた築土にも快よく映るのであるのに、またしても雨、雨、雨。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
そのためでもあるが、三人は大宮人の習慣を持ちつづけて、なすこともなく、毎日暮していた。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
作例 · 標準
例句