隠し込む
かくしこむ
動詞
標準
文例 · 用例
これは殿を恨むものの思ひが蛇となつてその瓜にこもつてゐたのだといふ話であるけれど、加工品の中に蛇を隠し込むのとは違つて、瓜の中に初めから蛇の卵がひそんでゐて瓜と一しよに育つたと考へてみれば、それはやつぱり陰陽師安倍晴明が言つたとほり妖しい瓜であつたのだらう。
— 片山廣子 『大へび小へび』 青空文庫
と云うのは、かなり離れた物置きの底へムリに隠しこむようにしておいたバラバラのアルコール漬けが、盛夏の暑気に臭気を放って仕様がない。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
むろんこれには紐がつけてあって、あとでたぐりよせてポケットへなりボックスの中へなり隠しこむのです。
— 坂口安吾 『心霊殺人事件』 青空文庫