年端
としは異読 ねんし
名詞名詞-の形容詞多音語
標準
age
文例 · 用例
ただ年端の行かぬ倅にこの上の苦労をかけるのが辛らさに死にます。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
女惚れがするわ」 と言って、おきみを弄んでみたり、年端も行かぬ娘としては出来過ぎて嫌味なものを、平気でうち撒けるのは、やはり母の子である証拠でしょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
お民は、国で養女の年端もゆかない悪智慧に悩まされた事を想い出した。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
一味徒党の名前を云えというので、年端も行かぬ連中に、夜となく昼となく極烈な拷問をかけたというのだから、呆れた位では追付かない話である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
年端も行かん児供が中毒って死んだならどうしなさるな』 と押止めますと、親父は眼を剥いて母親を怒鳴付けたそうです。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
」 美沢のことを、何かわがもののように話している美和子が、まだ年端の行かぬ妹とはいえ、何かうとましく、新子はいよいよおしだまっていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
秋から冬にかけてのかせぎ場に、雪の国からこの江戸へ流れ出してきている角兵衛獅子は、年端の行かぬ子どもだけでもじつに六十人近いおびただしい数でした。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
鈴蘭のやうな薔薇の花、アカデエモスの庭に咲く夾竹桃に絡んだ旋花、極樂の園にも亂れ咲くだらう、噫、鈴蘭のやうな薔薇の花、おまへは香も色もなく、洒落た心意氣も無い、年端もゆかぬ花だ、僞善の花よ、無言の花よ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
作例 · 標準
まだ年端もゆかぬ子供が、一人で留守番をさせられているのは不憫だ。
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「そんな年端で、もう自分の進路を決めたのかい? 感心だねえ」
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年端のいかない娘を戦火の中に残していくのは、親として断腸の思いであった。
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