維法
維法
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文例 · 用例
どんな慙愧の念をもって、昨年十月初旬、治維法の撤廃された事実を見、初めて公表された日本支配権力の兇暴に面をうたれたことだろう。
— 宮本百合子 『今日の生命』 青空文庫
しかしグループをもって活動しているわけでも組織をもってそれに属しているのでもない人間が治維法にふれることはないという話でした。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
同時に菊地の言を検討することによって、治維法被告としての陳述というものについての基本的態度を明瞭にし、前々回において、裁判長が、個人的経歴を訊きはじめたことを封じた。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
又治維法が犯罪の要素として列挙している私有財産の廃止は、事実上画一的廃止を目ざしていない政党の目的に当てはまらないし、政体というものは歴史のなかで様々に可動なものであることを、日本の現実が示している。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
今、治維法関係の思想犯は解放するという記事をよんで、ひろ子は自分にとって最後の、そしてもっとも耐えるに難い苛責がここに在ることを感じた。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
十二月二十四日開催の第七十三議会に先立つこと九日の十五日に日本無産党・全評を中心として全国数百人の治維法違反容疑者の検挙が行われ、議会に席を有する加藤勘十、黒田寿男氏等は何日も経ず起訴された。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
大本教はいい気になってばかりいたため、その精神を何とか活かすためにみずから、予め不敬な点や治維法違反の点を整理する建前を取って見せることに気づかなかったから、今回のような徹底的な失墜を招いたのである。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
機関説排撃運動や之に連なる一群のファシスト的・右翼反動的・思想的直接運動の背後には、国家自身の政治的文化統制方針が控えていたのであり、更にその奥には各種の思想統制法律(治維法・出版法・等)が控えているのである。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫