いたずら書き
いたずらがき
名詞
標準
scribbling
文例 · 用例
葉書へいたずら書きをした彼の気持も、その変てこなむず痒さから来ているのだった。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
本を読む気もしませんでしたので私はいたずら書きをしていました。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
当時自分のいたずら書きをした手帳が近年まで郷里の家に保存されていたが、その手帳にこの鍛冶橋外の乞食がしらみを取っている絵がいくつとなくかいてあった。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
ちょうど先生が「吾輩は猫である」を書いていた時だから、さっそくそれを利用されて作中の人物のいたずら書きと結びつけたのであった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
いろいろないたずら書きの中に『明星』ばりの幼稚な感傷的な歌がいくつか並んでいる。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
「くいし(山名)へ行くにはどっちですか」「神社」「アツマコート」「小女山道」「昼飯」「牛を追う翁」「みかん」「いこいつつ水の流れをながめおれば、せきれい鳴いて日暮れんとす」など、とり止めもない遠足の途中のいたずら書きらしいものもある。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
ナイフで色々ないたずら書きが彫りつけてあって、手垢で真黒になっているあの蓋を揚げると、その中に本や雑記帳や石板と一緒になって、飴のような木の色の絵具箱があるんだ。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
もしや、私の手紙のレターペーパーの裏にでも、いたずら書きのようにして、何か感想でもお書きになっていないかしらと、いちまい、いちまい、私は私の手紙のレターペーパーの裏も表も、ていねいに調べてみましたが、何も書いていなかった。
— 太宰治 『恥』 青空文庫
作例 · 標準
子どもたちは教科書にいたずら書きをしてしまった。
壁いっぱいにいたずら書きが施されていた。
駅の看板にはいたずら書きが多く見られる。
お絵かき帳にいたずら書きがいっぱい詰まっている。