誰それ
だれそれ異読 たれがし
代名詞多音語
標準
a certain someone
文例 · 用例
死ぬのが恐いとか明日病気になって困るとか誰それと絶交しようとかそんな面倒なことを考えては居りません。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
不良中学生にしては何と内気なと紀代子は笑ったが、彼の美貌は一寸心に止り、誰それさんならミルクホールへ連れて行って三つ五銭の回転焼饅頭を御馳走したくなる様な少年だわとニキビだらけのクラスメートの顔をちらと思い浮べた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
誰それさんならミルクホールへ連れて行って三つ五銭の回転焼を御馳走したくなるような少年やわと、ニキビだらけのクラスメートの顔をちらと想い泛べた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
(誰それさんならミルクホールへ連れて行って三つ五銭の回転焼を御馳走したくなるような少年やわ)ニキビだらけのクラスメートの顔をちらと想い泛べた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
昔、誰それも、あんなことをしたね、つまり、あんなものさ、などと軽くかたづけないでくれ。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
僕は今居るところも別段嫌ひでないのだが、要もない人の噂を聴されたり、どうも牧野さんは食事の時間がまちまちで厄介だとか、夜中ぢう起きてゐるのが如何かとか、誰それがそんなことを云つてゐたとかと告口などされると、とてもぢれつたくなり、大鳳仙閣の夢を貪りに赴かずには居られなくなるのであつた。
— 牧野信一 『自烈亭』 青空文庫
誰それの展覧会を、今開催してゐるから行つて見ようなどといふ場合は、まつたくの有閑人か、招待状を貰つて出かけなければ義理が悪いか、批評家とか、職業的に美術に関係してゐる人とか、展覧会を見るといふ自発性は多忙な都会生活者にとつては全くないといつてもよい。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
細木や藤田などの、河野の生活の根柢そのものに触れた非難を、小学校の生徒同士の忠告か何かのように、『誰それさんと遊ぶな。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
作例 · 標準
「ねえ、昨日の会議で誰それさんが変なこと言ってたよ。」
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先生は、また誰それ君と誰それ君が喧嘩したって怒ってた。
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パーティーで誰それさんに会ったんだけど、元気そうだったよ。
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