発力
はつりょく
名詞
標準
文例 · 用例
気の散るのは例えば灯火のチラつきのため物を明瞭に出来ないように、気の弛んだのは例えばゴム球の中の空気が萎んで、反発力が衰えているようなものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
空気が張れば反発力は加わり空気が弛めばその力は衰える。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
ゴム球のやや古びたのは既に気が足らなくなっているから、一時は温暖の作用によって張っても、又やがて弛んで反発力は衰えるのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
もしも渡辺たちが確固たる開発力を備えたコンピューターの専門グループであれば、なんらかのシステムを作り上げる際には当然、すべての要素を自ら用意しようとしただろう。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
だが渡辺たちは、充分な開発力を持たないマイクロコンピューターの販売部で、パーソナルコンピューターの卵を育てることになった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
あたかも春先の雪が来てかえって草木の反発力を増させるように、木曾街道を騒がしたあの相良惣三の事件までが、彼にとっては一層東山道軍を待ち受ける心を深くさせたのである。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
かかる愛の爆発力は同じき理想の旗のもとに、最早や現実の実相を突破し蹂躙するであろう。
— 横光利一 『黙示のページ』 青空文庫
その各自の熱情に従って、その美しき叡智と純情とに従って、もしも其爆発力の表現手段が分裂したとしたならば、それは明日の文学の祝福すべき一大文運であらねばならぬ。
— 横光利一 『黙示のページ』 青空文庫