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膜上

まくじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
また写真乾板上の一点に高圧電極の先端を当てて暗処で見るとその先端から小さな火球が現われて徐々に膜上をはって行く。
寺田寅彦 物理学圏外の物理的現象 青空文庫
それは当時ホンの僅かに脳裏を掠めた事に過ぎなかったのだが、その事実はふと適時に脳膜上に閃めいたのだ。
甲賀三郎 血液型殺人事件 青空文庫
そして針状の尖ったものの先に、石鹸脂類などをちょっとつけて、それで墨膜上の一点にちょっと触れるのである。
中谷宇吉郎 墨流しの物理的研究 青空文庫
膜上にそのような孔を沢山作っておいて、水を徐々に動かすと、墨膜は色々複雑な形となる。
中谷宇吉郎 墨流しの物理的研究 青空文庫
水面に一様な墨膜を作っておいて、直ぐ引き続いてその中心に第二の墨滴を加えてやると、前の墨膜上に一様に拡がって、両者の区別はつかなくなる。
中谷宇吉郎 墨流しの物理的研究 青空文庫
前に寺田先生の墨流しの研究で、水面に墨膜を作っておいて、その真中に第二の墨滴を落してやると、その墨が前の墨膜上に一様に拡って行くという実験がされてある。
中谷宇吉郎 南画を描く話 青空文庫
その時、後の墨が前の墨膜上に拡がる速度とか、その到達する距離とか、両者の境界がはっきりつくかぼけてしまうかということは、前に墨膜を作ってから、次の墨汁を加えるまでの時間によってきまることが分っている。
中谷宇吉郎 南画を描く話 青空文庫
待つ時間が短ければ、第二の墨滴は前の墨膜上に一様に拡がって行って、二枚の墨膜は完全に融合して区別がつかなくなる。
中谷宇吉郎 硯と墨 青空文庫