横桁
よこけた
名詞
標準
文例 · 用例
大鳥居の柱は立っているが上の横桁が外れかかり、しかも落ちないで危うく止まっているのであった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
とっさに私は後檣の横静索(註七五)に跳びついて、索を手繰りながらずんずんと攀じ登り、檣頭横桁に腰を下すまでは息もつかなかった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
第二十七章 「八銀貨」 船が傾いているために、檣はずっと遠く水の上へ突き出ていて、檣頭横桁の私の棲木の下には、湾の水面の他に何もなかった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
私を悩ませたのは、檣頭横桁からあの静かな緑色をした水の中の舵手の死体のそばへ落ちはしまいかという、心に抱いている恐怖であった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
食物も、ブランディーも、丸太小屋も、お前たちが気を利かして切っといてくれた薪も、まあ言わばこの結構な舟を檣頭横桁から内竜骨までそっくり、貰ったんだ。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
足場の横桁が急に間遠になって先生の足が届かない。
— 萩寺の女 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
その多くは木造の橋とまったく同じに建造されてあるが、横桁、支柱、手摺等は、図590に示す如く、石を刻んだものである。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
それからは、帆柱の横桁の上での血戦になるわけであるが、フックの長刀に切りまくられたピーターは、桁のどんじりに追いつめられ、おまけに唯一の武器たる小刀まで打ち落されてしまう。
— 中谷宇吉郎 『ピーター・パン』 青空文庫