投機家
とうきか
名詞
標準
speculator
文例 · 用例
中にも落第の投機家なぞは、どぶつで汗ッかき、おまけに脚気を煩っていたんだから、このしみばかりでも痛事ですね。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
二階から覗いた投機家が、容易ならぬ沙汰をしたんですが、若い燕だか、小僧の蜂だか、そんな詮議は、飯を食ったあとにしようと、徹底した空腹です。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
ぎしぎしと音がして、青黄色に膨れた、投機家が、豚を一匹、まるで吸った蛭のように、ずどうんと腰で摺り、欄干に、よれよれの兵児帯をしめつけたのを力綱に縋って、ぶら下がるように楫を取って下りて来る。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
新政府が華士族らに交付した金禄公債証書(一八七六年)の金が華士族の手からもっとも下層な商人階級であるずる賢い投機家連中の手中に落ちるのを見た。
— RED BRIDAL 『赤い婚礼』 青空文庫
「遅かった、遅かった、南条君、幽香子はとうとう」「エッ」 振り向くと、円々と肥った佐良井、あの中年者の投機家によくある、薄気味の悪いほど愛嬌のある佐良井が、日頃のニコニコ振りにも似合わず、口もきけないほど顔を硬ばらせて人前も憚らずに、ほうり落ちる涙を単衣の袖に拭いて居ります。
— 野村胡堂 『死の舞踏』 青空文庫
相場の報道でさえ、夫が報道されねばならぬと考えられる所以から云うと、つまり投機家の思惑や杞憂やの種となるために提供されるのであって、本来ならば噂となって伝わるべきものが、新聞やラジオを通して伝えられるに他ならない。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
小規模投機家はいつもそんな安値に目ざといから、売買は続いていた。
— THE MASTER CRIMINAL 『悪の帝王』 青空文庫
誰もバンストンほどの大計画を立て得る人物はなく、いままでどんな投機家も実行した人はいない。
— A Secret Service 『諜報部』 青空文庫
作例 · 標準
彼のことをただの投機家だと決めつけるのは早計だ。
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不動産の高騰は、一部の投機家によって引き起こされた側面もある。
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彼は元々投機家だったが、今は社会貢献活動に力を入れている。
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