逓
逓
名詞
標準
文例 · 用例
青雲倶に達せず、白髪|逓に相驚く。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
「駅逓馬車」による永い旅路の門出の場面などでも、こうした映画の中で見ていると、いつの間にか見ている自分が百年前のワルシャウの人になってしまう。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
私は逓信省に勤めた小官吏です。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
土耳古帽氏が真鍮刀を鼠股引氏に渡すと、氏は直にそれを予に逓与して、わたしはこれは要らない、と云いながら、見つけたものが有るのか、ちょっと歩きぬけて、百姓家の背戸の雑樹籬のところへ行った。
— 幸田露伴 『野道』 青空文庫
綾さんの父は、川越の藩士で、明治七八年頃からづツと逓信省の腰辨は腰辨でも、其の頃の官吏だからナカ/\幅も利けば、生活も樂にしてゐたらしい。
— 三島霜川 『昔の女』 青空文庫
そして逓信大臣は、逓信従業員のための文学に――それぞれ各大臣は作家を動員していゝ筈である。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
」転句の牡牛関は即ち甲逓千回。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
逓信省で車掌に買って渡す時計だとかで、頗る大きいニッケル時計なのである。
— 森鴎外 『あそび』 青空文庫