下萌え
したもえ
名詞
標準
sprout of a plant shooting from under the soil
文例 · 用例
お天気の好い日には、其の沢山の葉が、みな日光にキラキラと輝き、下萌えの草は風に戦ぎ、何処か見えない枝の蔭で囀る小鳥の声が、チイチクチクチクと、楽しそうに合唱します。
— 宮本百合子 『いとこ同志』 青空文庫
その下萌えの片笑靨のわずかに見えたる、情を含む眼のさりとも知らず動きたる、たおやかなる風采のさらに見過ごしがてなる、ああ、辰弥はしばし動き得ず。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
(『玉藻』、二七、五)いずれも宇宙の現れの一つ下萌えぬ人間それに従ひぬ 立子という句がある。
— 高浜虚子 『俳句への道』 青空文庫
下萌ゆる心を籠めて書く手紙 草は下萌えておる、やがて地をつんざいて萌え出ようとする気を籠めておる、われは人にわが意志を伝えんために心を籠めて手紙を書いておる、という句である。
— 高浜虚子 『俳句への道』 青空文庫
雑林地帯と違って、下萌えのない芝原に、スクスクと生い立った松の大幹の梢が、豪宕な海風と相接する音を聞くと、言わん方なき爽快と、閑雅にひたされる。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
「雪が解け始め、地面からは春の訪れを告げる下萌えが見え始めた。」
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「厳しい冬を乗り越え、生命力あふれる下萌えに、希望を感じる。」
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「雑草のように見える下萌えも、やがては美しい花を咲かせるだろう。」
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