鳳闕
ほうけつ
名詞
標準
文例 · 用例
ふるさとを焼野のはらとかへり見て末もけぶりの波路をぞゆく 三 最後鳳闕の礎空しく残りて、西八条の余燼、未暖なる寿永二年七月二十六日、我木曾冠者義仲は、白馬金鞍、揚々として、彼が多年、夢寐の間に望みたる洛陽に入れり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
東華門、正陽門の二|衛府を通ると、内裏もいわゆる鳳闕のまぢかで、瑠璃のかわら、鴛鴦(おしどり)の池のさざなみ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
鳳闕の西、二条高倉に馬場殿とて俄に離宮をたてられたり天子、常に行幸あつて歌舞、蹴鞠のひまには競馬を番はせ笠懸を射させ御遊の興をぞ添へられける 秋も、つい二年前の秋は、どうだったろう。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫