古鉄
ふるがね異読 ふるてつ
名詞多音語
標準
scrap iron
文例 · 用例
三円で払下げを受けた一|挺の古鉄砲を、五十円で、何千挺か張宗昌に売りつけた仲間の一人の内川は、憂鬱で心配げな暗い顔をして二重硝子の窓の傍に陣取っていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
彼は、古鉄砲でウンと儲けた内川から約束通りのものをせしめようと念がけていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「古鉄砲の張宗昌が、新しい独逸銃に負けるっていう胸算用だな……」「なに、張大人が勝ったって負けたって、何もかまいやせんじゃないか。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
窓の下に方一尺五寸に切りたる炉あり、一日に一度位は豆大の火種もなくなりて、煙草を吸ひつけるに燐寸を擦る事はあれど、大方は昼も夜も、五合入りの古鉄瓶にしにしたる水瓶など筆立や墨汁壺に隣りて無雑作に列べらる。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
とうとうなんだか見定めの附かない物になつて、陶器の欠けや、古鉄や、廃れた家の先祖の肖像と一しよに、大道店に恥を晒して終つたのである。
— XANTHIS 『クサンチス』 青空文庫
五月の末になって、例の神明の千次がわたくしの所へ来まして、金蔵は王子稲荷のそばの門蔵という古鉄買の家に隠れていると注進しました。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
そこで、念のために善八を見せにやると、門蔵というのは古鉄買は表向きで、実は賍品買と判りました。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
□大蘇鉄の話(旦浦時代の父の追憶)古鉄、考へやう一つ、吉凶禍福は物のうらおもて。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
工場の裏手には、錆びついた古鉄が山のように積まれていた。
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彼は廃品回収で集めた古鉄を業者に買い取ってもらい、小遣い稼ぎをしている。
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この彫刻は、廃棄された自動車の古鉄を組み合わせて作られたものだ。
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