掻き切る
かききる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to cut
文例 · 用例
この崇高な山に対して嘲るような「浅間山から鬼が尻を出して、鎌で掻き切るようなおならをした」という意味の香しからぬ俚謡が時として村人の口の端に上るのは、爆発の際、怖る可き大噴煙が常に東に流れて、灰を降らし硫気を漂わすことを呪ったものであろう。
— 木暮理太郎 『山と村』 青空文庫
そればかりではない、なお、入念に改めてみると、鎌形に咽喉を掻き切るまえに、切尖がすこし戦いだような、すこし切尖を違えたような、小さな不思議な掻き傷があって、それからいきなり深い新月なりの傷がはじまるのである。
— 鎌いたち 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……つまり、なんだ、ひとくちに申せば、飛びっちがいに、爪で掻き切るのだわい。
— 鎌いたち 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
七「親分、下手人は、越前屋のお内儀ぢやありませんか」「いや、越前屋のお内儀は、宵のうちは外へ脱出せないし、どんなに暗い晩でも、お蝶に油斷させて、後ろへ廻つて喉を掻き切るわけに行かないよ」「へエ?
— 死の踊り子 『錢形平次捕物控』 青空文庫
――いや、ほんの少し掻き切るつもりだったが、手元が狂ったのと、小唄の師匠で、咽喉笛を避けたのがかえって悪かった。
— 小唄お政 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「代つて上げても構はないが、あつしも器用ぢやないから、親分の喉笛を掻き切るかも知れませんな」「あ、宜いとも、思ひ置くところなくやつてくれ」 あゝ言へば斯うです。
— 花嫁の幻想 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」 仲居の女はこうしてと言って、血相が変って口が利けないのを手で補って、咽喉を掻き切る真似をしたのですから、備前屋の主人は仰天しました。
— 間の山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
お前が考へたやうにも取れるが、自分で自分の喉笛を兩手に持つた匕首で掻き切る時、手が滑つて左の掌をきることもあるだらう。
— 風呂場の祕密 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
刺客は背後から忍び寄り、一瞬の隙を突いて敵の喉笛を鋭く掻き切った。
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「くそっ、この分厚い帆布をナイフで掻き切るには相当な力が要るぞ。」
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獲物を仕留めた猟師は、手際よく喉元を掻き切り、鮮度が落ちないうちに血抜きを始めた。
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絶望のあまり、彼は割れたガラスの破片を手に取り、自らの頸動脈を掻き切ろうとした。
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