笈を負う
きゅうをおう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to leave one's hometown to study
文例 · 用例
總領の兄は笈を負うて都に出てゐるし、やむなく上の姉に迎へた養子は、まだ主人からの暇が出ないで、姉と共に隣町のお店に勤めてゐた。
— 水野仙子 『白い雌鷄の行方』 青空文庫
ほうぼうで演説をしたりして気焔をあげていたが、そのうち笈を負うて上京し、紅葉山人などと交友し、俳画で以て名をあげた。
— 上村松園 『三人の師』 青空文庫
遠い祖先のことは暫らく措き、現に私の祖父母並に両親はいづれも和歌山市の生れで、父は若年にしていはゆる学笈を負うて都に出た組であるから、ストリンドベリイ的懐疑思想を交へさへしなければ、私の血液は紛れもなく、紀州人のそれを受けついでゐると信じられるのである。
— 岸田國士 『紀州人』 青空文庫
前貴族院議員本間千代吉、高橋ドリコノ博士、元アルゼンチン公使内山岩太郎らをはじめとして、四十三名の若き主謀者たちは、笈を負うて東京の私立中学の補欠募集に応ずるため、ぽつぽつと上京した。
— 佐藤垢石 『わが童心』 青空文庫
ただ、弁信の背中に背負っている笈が、いかにも大きいのに、弁信そのものが小兵の法師ですから、弁信が笈を負うのではなく、笈が弁信を背負って馬に乗っているように見えます。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
わたくしが帝国劇場にオペラの演奏せられるたびたび、殆毎夜往きて聴くことを娯しみとなしたのは、二十余年前|笈を負うて遠く西洋に遊んだ当時のことが歴々として思返されるが故である。
— 永井荷風 『帝国劇場のオペラ』 青空文庫
毅堂は笈を負うて江戸に出でてより二十年にして始めて錦を著て故郷に還ったのである。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
三津ヶ浜というのは松山藩時代の唯一の乗船場で、私たちが初めて笈を負うて京都に遊学した頃はまだこの三津ヶ浜から乗船したものであった。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、多くの知識人が学問を求めて、笈を負い国中を旅した。
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彼は幼い頃からの夢を叶えるため、ついに笈を負う旅に出た。
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祖父は若い頃、家を出て笈を負い、遠い都で勉学に励んだと聞いている。
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