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汗衫

かざみ異読 かんさん
名詞
1
標準
ancient Japanese sweat-absorbent summer garment
文例 · 用例
襦袢 源氏枕草子等に、かざみといへるもの字に汗衫と書くは即ちいまの襦袢なり。
泉鏡花 当世女装一斑 青空文庫
骨組太き童一人、身に着けたるものとては、薄き汗衫一枚、鞣革の袴一つなるが、その袴さへ、控鈕脱れて膝のあたりに垂れかゝりたるを、心ともせずや、「キタルラ」の絃、おもしろげに掻き鳴して坐したり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
毎週一度|日景を瞻て、の汗衫を被りたるが、その衫の上に縫附けたる檸檬の殼は大いなる鈕に擬へたるなり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
二人の小娘は衣を脱して、白き汗衫を鬆やかに身に纏ひ、卓の下に跪きて讚美歌を歌へり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
下人は、頸をちゞめながら、山吹の汗衫に重ねた、紺の襖の肩を高くして門のまはりを見まはした。
芥川龍之介 羅生門 青空文庫
それも、肌をおおうものは、腰のあたりにかけてある、麻の汗衫一つぎりで、ほとんど裸と変わりがない。
芥川龍之介 偸盗 青空文庫
米俵を二俵ずつ、左右へ積んだ馬をひいて、汗衫一つの下衆が、三条坊門の辻を曲がりながら、汗もふかずに、炎天の大路を南へ下って来る。
芥川龍之介 偸盗 青空文庫
すると、かたわらから額の傷を汗衫の袖で包んだ、交野の平六が顔を出して、「おばばか。
芥川龍之介 偸盗 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族たちが暑い夏をしのぐために肌着として着用した汗衫は、当時の生活の知恵が詰まった一着だ。
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「この絵巻に描かれている女性が羽織っている透けるような薄い布は、汗衫という正装の一部なんだよ」
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博物館の展示室で、何百年も前の汗衫の繊細な織り目を見ていると、当時の都の夏の情景が浮かんでくる。
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汗衫は吸湿性に優れた薄手の絹や麻で作られており、汗をかいても肌に張り付かないよう工夫されていた。
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ウィキペディア

汗衫(かざみ)とは、平安時代の貴族階級の女児用の薄手の上着。

出典: 汗衫 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0