可もなく不可もなし
かもなくふかもなし
表現
標準
neither good nor bad
文例 · 用例
この人たちの伊香保に対する批評は概して可もなく不可もなしといふ所であらう。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
この宿は可もなく不可もなし、あたりまへといふところ、料理は塩辛いが夜具は悪くない。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
今日の御飯は可もなく不可もなし、やつぱり底が焦げついて香しくなるやうでないとおいしくない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
七番目の「別離」は題目に似ず明るい軽やかな別離の心持を歌ったもので、これも可もなく不可もなしという程度であろう。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
可もなく不可もなしだつた。
— 大根か名優か 『中村梅玉論』 青空文庫
作例 · 標準
期待していたSF大作だったが、ストーリーは王道的すぎて可もなく不可もなしといったところで、映像美以外に特筆すべき点はなかった。
今期の営業成績は目標を辛うじて達成したものの、新規開拓数で見れば可もなく不可もなしという評価を下さざるを得ない。
駅前の新しい定食屋に入ってみたが、味も値段も可もなく不可もなしで、わざわざ遠くから足を運ぶほどではないと感じた。
旅行中の天気は、土砂降りでもなければ快晴でもない、可もなく不可もなしという曇り空がずっと続いていた。