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名詞
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標準
文例 · 用例
こんなのが大きくなって、摸の名人なんかになるものだ。
太宰治 小さいアルバム 青空文庫
けれども、案外にも、どこか一つ大きく抜けているところがあると見えて、摸の親方になれなかったばかりか、いやもう、みっともない失敗の連続で、以後十数年間、泣いたりわめいたり、きざに唸るやら呻くやら大変な騒ぎでありました。
太宰治 小さいアルバム 青空文庫
摸が一度、豪勢な身なりをしている男の懐中物をくすねて鼻をあかしてやると、その快味が忘れられず、何回もそれを繰りかえし、かっぱらう。
黒島伝治 国境 青空文庫
彼は、ちょうど、その摸根性のような根性を持っていた。
黒島伝治 国境 青空文庫
自分が百円持って銀行に預けに行く途中で、児に取られた体にして届け出よう、そう為ようと考がえた、すると嫌疑が自分にかかり、自分は拘引される、お政と助は拘引中に病死するなど又々浅ましい方に空想が移つる。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
十月十四日土曜午前十一時上野發に乘つたが、今度は摸の厄介にはならなくて濟んだし、汽車の中は思ひの外に空いて居たし、それに天氣も珍らしい好晴であつたが、慾を云へば武藏野の秋を十二分に觀賞する爲には未だ少し時候が早過ぎて、稻田と桑畑との市松模樣の單調を破るやうな樹林の色彩が乏しかつた。
寺田寅彦 伊香保 青空文庫
道学先生の徳孤ならず、隣りに摸が居たそうな。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
摸だ、盗賊だと……クソを啖え。
泉鏡花 婦系図 青空文庫