葦原
あしはら異読 あしわら・よしわら・ヨシわら・アシはら・アシわら
名詞多音語
標準
reed bed
文例 · 用例
豊葦原の瑞穂の国の瑞穂の波の中にいて、それでなかなか容易には米が食われないのである。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
「すなわち高天原皆暗く、葦原中国ことごとに闇し」というのも、噴煙降灰による天地|晦冥の状を思わせる。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
将弘が将軍太郎といひ、将門が相馬小次郎といひ、系図には見えぬが、千葉系図には将門の弟に御廚三郎将頼といふがあつて、其次が大葦原四郎といつた事を考へると、将門は次男かとも思はれる。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
しばらく川の両岸はよしきりの頻りに鳴く葦原つゞき、その間にところ/″\船つき場と漁家が見え、川はだん/\幅を拡めて来ますと、ついに海――。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
柳河の街の子供はかういう時幽かなシユブタ(方言|鮠の一種)の腹の閃きにも話にきく生胆取の青い眼つきを思ひ出し、海辺の黒猫はほゝけ果てた白い穂の限りもなく戦いでゐる枯葦原の中に、ぢつと蹲つたまゝ、過ぎゆく冬の囁きに昼もなほ耳かたむけて死ぬるであらう。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
神|坐しき、千五百秋瑞穂の国、皇国ぞ豊葦原。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
神|坐しき、千五百秋瑞穗の國、皇國ぞ豐葦原。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
蓋し乱世の後、人心漸く泰平の娯楽を愬へ、彼の芒々たる葦原(今日の吉原)に歌舞妓、見世物|等、各種の遊観の供給起り、これに次いで遊女の歴史に一大進歩を成し、高厦巨屋|甍を并べて此の葦原に築かれ、都には月花共に此里にあらねばならぬ様になれり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
作例 · 標準
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