ライラック色
ライラックいろ
名詞
標準
lilac (color, colour)
文例 · 用例
夏が近く、日暮に間もない空が、ライラック色と薔薇花とのだんだらに染まって見えた。
— 渡辺温 『赤い煙突』 青空文庫
ライラック色のルバシカに金髪を輝やかした青年と、黒い上着を着て白っぽいハンティングをかぶったもう一人の青年とが、或る日その屋上へ出て来て愉快そうに談笑しながら、小さいカメラを出して互に互の写真をとりあっている。
— 宮本百合子 『カメラの焦点』 青空文庫
鮮やかな形のうちに清い渋みをたたえたライラック色の花弁は、水のように日を燦かすフレームの中で、無邪気な、やや憂いを帯びた蝶が、音を立てず群れ遊ぶように見えた。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
それは、清水の中へ葡萄酒をたらしたようにぱっと拡がるのだが、その色合いはしごく変化に富み、薔薇色の鼻先からライラック色の耳に至るまで、徐々にぼかされて行くのである。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
ライラック色の支那服をきた脊の高い女だつた。
— 神西清 『夜の鳥』 青空文庫
その時はライラック色ではなしに、こまかい紅色の花を一面に散らした黒い服を着てゐた。
— 神西清 『夜の鳥』 青空文庫
薄曇りしたベルリンの日の光を、ライラック色の旅行外套の肩にうけながら、伸子は瞳のこりかたまったような視線で、広場の上に、くっきりと白く円い三つの輪じるしを見つめた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
いま素子がほつれを直しているのはウィーンで買った、淡いライラック色のスーツの上着だった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が着ていたドレスは、上品なライラック色だった。
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ライラック色のペンで、手紙を書いた。
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空がライラック色に染まり、夕焼けが美しかった。
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