漂流船
ひょうりゅうせん
名詞
標準
drifting ship
文例 · 用例
まるで漂流船に乗っているようなかっこうだ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
而して遂に彼の発議により、寛永|打払令を修正して、外舶の来るものにはその来意を質し、漂流船には、薪水食料を供して立ち退かしむるの融通法を設けたり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
記録中に於ける好材料は、天野信景著す所の翁草なり、同書に吉十郎外八人の舟子が、伊豆附近にて難風に逢ひ、蝦夷地に至りし漂流船書上の寫を載せたるが、之に據れば彼等は、十勝國の海岸に漂着し竪穴居住民に救はれたるものなり、今該書上の要部を左に記せん。
— 河野常吉 『コロポックル説の誤謬を論ず(上)』 青空文庫
これは父親のガオと、水先案内をしてゐるその從弟とが、海峽で見つけた所有主の知れぬ漂流船から出來たのであつた。
— PECHEURS D'ISLANDE 『氷島の漁夫』 青空文庫
……本船は三月二日午前七時十分、東経百五十度、北緯二十度三分の海上に於て、三本|帆檣の一漂流船あるを発見せり、依って直ちに船員を派して検分せしに、船内には全く人影無く、船室、甲板、歩廊等、悉く鮮血にまみれ居れり、恐らく大殺人惨劇の行われたるものと思わる。
— 山本周五郎 『流血船西へ行く』 青空文庫
出掛けよう」「しめたッ」「直ぐ無電で横浜の本部へ報告しろ、領海附近に漂流船あり、救護のため進路を変更す、と云うんだ、流血船の事には触れるな」「畏りました、船長」 伊藤次郎は活溌に答えて踵を返した。
— 山本周五郎 『流血船西へ行く』 青空文庫
尋常に来た漂流船には、食料や水を与えていたわって帰すことになっている。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
いまや全員の目が漂流船に釘付けだ。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
作例 · 標準
北の海域で無人の漂流船が見つかり、海上保安庁が調査に乗り出した。
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霧の中から突如として現れた巨大な漂流船は、まるで幽霊船のようだった。
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漂流船が航路を塞いでいるため、付近を航行する船に警告が出されている。
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