高等官
こうとうかん
名詞
標準
senior official
文例 · 用例
入替りて洋服の高等官吏、「嬢様お精が出ますね、令夫人御苦労でございます。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
鼻糞ほどのボーナスを貰ってカフェーへ駈込んだり、高等官になったとて嚊殿に誇るような極楽蜻蛉、菜畠蝶々に比べては、罪が深い、無邪気で無いには違い無いが、氏郷の感慨の涙も流石に氏郷の涙だと云いたい。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
先年|板垣伯の内務大臣たりし時、多年国事に奔走せし功を愛でられてか内務省の高等官となり、爾来内閣の幾変遷を経つつも、専門技術の素養ある甲斐には、他の無能の豪傑連とその撰を異にし、当局者のために頗る調法がられおるとなん。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
糟谷は三十になったばかり、若手の高等官として、周囲から多大の希望を寄せられていた。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
「これでも高等官かい」 糟谷は自分で自分をあなどって、時重博士の門をかえりみた。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
三|里塚界隈での富豪の長女が、なんだってただの一|獣医の妻となったか、たとい種畜場はやめても東京へでたらば高等官のはしくれぐらいにはなっておれることと思っておった。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
丁度東京で高等官連中が紅療治や氣合術に依頼するのと同じ事である。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
当時の文学革新は恰も等外官史の羽織袴を脱がして洋服に着更えさせたようなもので、外観だけは高等官吏に似寄って来たが、依然として月給は上らずに社会から矢張り小使同様に見られていたのである。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本には、高等官という身分の高い役職があった。
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彼は若くして高等官に抜擢され、周囲の期待を集めた。
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高等官の制服は、一般の職員とは異なる威厳のあるものだった。
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