山行き
やまいき
名詞
標準
文例 · 用例
藁ずきの紙にもあるか君が身は瀧見に行かず雨づゝみするかえし雨雲のおほひかくさば二荒山行きて見るとも多岐見えめやも此夕長塚来りて、雨ふるとも明日は行かん、という。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
津軽の日本海方面の西海岸には、それこそ小学校二、三年の頃の「高山行き」以外、いちども行つた事がない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
ところが、その三原山行きの糧食としてN先生が青木堂で買って持って行ったバン・フーテンのココア、それからプチ・ポアの罐詰やコーンド・ビーフのことを思い出したので、やっとそれが明治四十二年すなわち自分の外国留学よりは以前のことであって帰朝後ではなかったことがわかった。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
九時ごろに石山行きの迎えの人たちが山荘へ着いた。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
駿介も山行きは一時中止して稻を刈つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
「また山行きかね」「ああまた一人連れて行くんだ」「あれかい」と腐爛目は自分の方を見た。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
それにもかかわらず自分はこの山里で、銅山行きの味方を得たような心持ちがして嬉しかった。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
「青山さん、いよいよ高山行きと定りましたかい。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫