一茎
ひとくき異読 いっけい
名詞
標準
one stem
文例 · 用例
ファニーとカロラインが体を二つに折って笑いこけているのをいまいましくにらみつけながら足許を見ると、紫の花をつけた一茎の大薊が柊のような葉を拡げて立っていた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
第一に、草地一面に焼灰が混ってしまったのだから牛馬の飼料には一茎もならなくなった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
お前は林へ行って百合の花を一茎見つけて来てくれないか」 王さまは黒髯に埋まった大蔵大臣に言われました。
— 宮沢賢治 『四又の百合』 青空文庫
そのとき、露草の一茎がどんなに私をいたわってくれることか。
— 種田山頭火 『白い花』 青空文庫
一茎草を拈じて丈六の仏に化することもわるくないが、私は草の葉の一葉で足りる。
— 種田山頭火 『白い花』 青空文庫
一茎草は一茎草であって、そしてそれは仏陀である。
— 種田山頭火 『道〔扉の言葉〕』 青空文庫
南無一茎草如来である。
— 種田山頭火 『道〔扉の言葉〕』 青空文庫
」 銀子の牡丹は苦笑しながら、照れ隠しに部屋をあちこち動いていたが、風に吹かれる一茎の葦のように、繊弱い心は微かに戦いでいた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
このバラは、一本の茎から美しい花を咲かせている。
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朝顔のつるが、一茎だけ高く伸びていた。
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食卓に飾られた花は、たった一茎でも部屋を明るくする。
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