手向け
たむけ
名詞
標準
offering to a deity or someone's spirit
文例 · 用例
君の肖像と事蹟とは、米国の親友お札博士の名で日本に知られているところの、スタア氏の著書『フジヤマ』(英文単行本)によって、同情ある筆で世界に伝えられたが、故国で、知音諸氏によって、君を追悼した登山会が催されたとすれば、君にはいい手向けである。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
考えれば考えるほどあの児が可哀相で可哀相で居ても起っても居られない……せめてあなたに来て頂いて、皆が悪かったことを十分あなたにお詫びをし、またあれの墓にも香花をあなたの手から手向けて頂いたら、少しは家中の心持も休まるかと思いまして……今日のことをなんぼう待ちましたろ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
」「斯う見舞の盛花を、貴方何だと思ひます――故とね――青山の墓地へ行つて、方々の墓に手向けてあります、其中から、成りたけ枯れて居ないのを選つて、拵へて來たんですもの、…… 貴方、此私の心が解つて……解つて?
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
あなたもお手向けなすったのね。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
惟うべし近常夫婦の塚に、手向けたる一捻の白饅頭の活けるがごとかりしを。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
それぞれに、樒、線香を手向けたのがあって、十三塚と云う……一揆の頭目でもなし、戦死をした勇士でもない。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
夜に入ってから青山の墓へかわりのその新しいのを手向けたんです――(釈玉香信女。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
これで喜多八さえ一所だったら、膝栗毛を正のもので、太平の民となる処を、さて、杯をさしたばかりで、こう酌いだ酒へ、蝋燭の灯のちらちらと映る処は、どうやら餓鬼に手向けたようだ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
作例 · 標準
亡き友の墓前に、彼が好きだった百合の花を手向けとして供えた。
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祭壇には、豊作への感謝を込めた初物の野菜が手向けとして並べられている。
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震災の犠牲者のために、多くの人々が海に向かって祈りの手向けを捧げた。
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標準
tribute to a person who is about to depart
作例 · 標準
退職する部長への手向けとして、部員一同で寄せ書きと花束を贈った。
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海外へ旅立つ親友に、餞別の言葉を手向けとして送る。
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卒業式の答辞は、恩師や後輩たちへの感謝に満ちた素晴らしい手向けとなった。
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