方寸
ほうすん
名詞
標準
a square sun (i.e. approx 9sq. cm.)
文例 · 用例
いざ雪ふらば降れ、風ふかば吹け、我が方寸の海に波さわぎて、沖の釣舟おもひも乱れんか、凪ぎたる空に鴎なく春日のどかになりなん胸か、桜町が殿の容貌も今は飽くまで胸にうかべん。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
そんな事はどうでもよいが、私の眼についたのは、この灰色の四十平方寸ばかりの面積の上に不規則に散在しているさまざまの斑点であった。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
「その事なら放棄ときな、おれが方寸にある事だ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
水仙薫る浮世小路に、やけ酒の寸法は、鮟鱇の肝を解き、懷手の方寸は、輪柳の絲を結ぶ。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
時世が時世であつたから、大學生の時代には學外の新詩社、方寸社等の人々とも其道でのつき合ひをした。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
何でも明治四十二年頃、石井、山本、倉田などの「方寸」を経営してゐる連中と往き来し、日本にはカフエエといふものがなく、随つてカフエエ情調などといふものがないが、さういふものを一つ興して見ようぢやないかといふのが話のもとであつた。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
実を言うとそれ等の数ある結婚談を蹴り、または永引かしたのも悉くおまえの方寸のためなのだろう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
二十五年を労作に費し、他の二十五年を逸楽に費やすとせば、極めて面白き方寸なるべし、人間の多数は斯の如き夢を見て、消光するなり、然れども実際世界は決して斯の如き夢想を容るゝの余地を備へず。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
作例 · 標準
方寸の地に込められた職人の技に、思わず見入ってしまった。
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その小さな箱の蓋には、わずか方寸のスペースに精巧な彫刻が施されている。
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「方寸の乱れもない」と言われるほど、彼の集中力は凄まじかった。
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標準
one's mind
作例 · 標準
「私の方寸、お見通しというわけですか」と彼は苦笑いした。
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敵の意図を察し、私の方寸に一つの妙案が浮かんだ。
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彼女の言葉を聴きながら、私の方寸は激しく揺れ動いていた。
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