幻辞.com

電気灯

でんきとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
夜になると洋灯若しくは電気灯の光が深緑の間からちら/\と洩れる、そして琴の音優しく響くなどの有難い趣には割合に富んで居るのです。
國木田獨歩 夜の赤坂 青空文庫
「どうせすべては過ぎ去るのだ」 葉子は美しい不思議な幻影でも見るように、電気灯の緑の光の中に立つ二人の姿を、無常を見ぬいた隠者のような心になって打ちながめた。
有島武郎 或る女 青空文庫
電気灯のつく今日そんな箆棒な話しがある訳がねえからな」と王様の肩へ飛車を載せて見る。
夏目漱石 琴のそら音 青空文庫
黒い眼が怪しい輝を帯びて、頬の色は電気灯のもとでは少し熱過ぎる。
夏目漱石 虞美人草 青空文庫
田口は昔しある御茶屋へ行って、姉さんこの電気灯は熱り過ぎるね、もう少し暗くしておくれと頼んだ事があるそうだ。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
下女が怪訝な顔をして小さい球と取り換えましょうかと聞くと、いいえさ、そこをちょいと捻って暗くするんだと真面目に云いつけるので、下女はこれは電気灯のない田舎から出て来た人に違ないと見て取ったものか、くすくす笑いながら、旦那電気はランプと違って捻ったって暗くはなりませんよ、消えちまうだけですから。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
そこには雨に降り込められた空の光を補なうため、もう電気灯が点っていた。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
見ると電気灯が点いた。
夏目漱石 坑夫 青空文庫