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いくら何でも

いくらなんでも
表現
1
標準
no matter how you put it
文例 · 用例
まさかいくら何でも、本ものは入れて走れないので、清水を八分目くらゐ湛へた。
葉山嘉樹 運動会の風景 青空文庫
焼け出された様な火夫の服のまゝではいくら何でも帰れないと、家を飛び出す時に着ていた着物を新聞紙に包み、何喰ぬ顔で船から降りようとすると船長が怪しんでそいつは何だ。
織田作之助 青空文庫
いくら何でも風呂だけはと銭湯に出掛けて行くのにもこっそり後を尾行け、自宅に風呂場を作らねばならぬと思った。
織田作之助 青空文庫
なに、自分だって、真夏に毛糸のセエターを着て歩くほど、いくら何でも、そんな、暑さ寒さを知らぬお変人ではありません。
太宰治 人間失格 青空文庫
けれども、相手が、一八七六年生れ、一昔まえの、しかも外国の大作家であるからこそ、私も甘えて、こんな試みを為したので、日本の現代の作家には、いくら何でも、決してゆるされる事ではありません。
太宰治 女の決闘 青空文庫
「へん、お菰の子の癖に」 するとしまは、むっとした様子を見せ、「お新造さん、いくら何でも、それだけはおよしなさいませ」 母は「なに関うものか」と言いますが、多少の後悔の色は見せます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
「あゝいう訣れをするなんて、いくら何でも僕は諦め切れないよ」 わたくしは、その背を子供をなだめるように撫でゝやりながら、「いゝから/\人間が入って出て来られないほど魅力のある奥山なんて、何処にもありやしないから――先生には、またきっと会えるわ――」 山の麓は春から初夏の爽かさに進んでいます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
俄かやもめで、それもいたし方ないとはいうものの、ミルクで育たぬわけでもなし、いくら何でも初七日もすまぬうちの里預けは急いだ、やはり父親のあらぬ疑いがせきたてたのであろうか――と、おきみ婆さんから教えられたのは、十五の時でした。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
作例 · 標準
いくら何でも、そんなことは許せない。
いくら何でも、仕事は適当にはできません。
いくら何でも、人を見た目で判断すべきではない。
いくら何でも、その価格は高すぎる。
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