狂い死に
くるいじに
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
death in madness
文例 · 用例
そうして息が詰まって狂い死にをしたのだろう……とみんな申しておりますが……」「アハハハハハ。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
高僧は玉藻の蠱惑に魅せられて、狂い死にの浅ましい終わりを遂げたのであろう。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
あられもない濡衣をきせて、たった一人の姉を狂い死にさせた七人のかたきを唯そのままに置くまいと堅く決心したが、なにをいうにも相手はみな大の男である。
— 小女郎狐 『半七捕物帳』 青空文庫
この大江戸には、父親を、打ち仆し、蹴り仆し、蹂み躪り、狂い死にをさせて、おのれたちのみ栄華を誇る、あの五人の人達が、この世を我が物顔に、時めいて暮しております。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
雪之丞の雪太郎は、年はもゆかぬ頃、父親が、舌を噛での狂い死にの、その臨終の一|刹那とも知らず、抱きしめの激しさに、形相の怖ろしさに、ぐいぐいと締めつける、骨だらけの腕の中から、すり抜けて思わず壁ぎわまで遁げ出し、べたりと坐って、わあわあ泣き始めた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
貧しく乏しい裏長屋に蹴落され、狂い死に、この世を呪って死んだ、父親の、あの窶れ削けたすがたが、今更のように思い合わされる。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
――この娘の父親が、この豪華をむさぼるために、どんなに悪業を積み重ねているのだろう――虐げられ、苦しめられ、狂い死に死んだのは、わしの父御ばかりではあるまい。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
その、真白い頬ぺたを噛み切られたり、くびすじを食い切られたり、からだ中を嘗めまわされて、狂い死にに死んでやったら、幽霊たちがそれこそ大よろこびでござんしょうよ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
かつての天才画家は、最後には発狂し、孤独な病室で狂い死にしたという伝説がある。
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愛を失った絶望から正気を失い、狂い死にすることこそが彼の望んだ結末だった。
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その呪われた一族は、代々不可解な病に冒され、狂い死にする宿命にあると噂された。
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