温順
おんじゅん
形容動詞名詞
標準
docile
文例 · 用例
矢張、不如帰の女主人公を思はせるやうな、少しく旧式な温順さをもつた、どこか病身らしい細顔の女たち――である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
師は学生の頃は至って寡言な温順な人で学校なども至って欠席が少なかったが子規は俳句分類に取りかかってから欠席ばかりしていたそうだ。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
」自分は同行者の温順な謙譲な人柄からその人がベデカの権威に絶対的に服従してベデカを通しての宮園のみを鑑賞する態度を感心もしまた歯がゆくも思った。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
獨で畫を書いて居るといへば至極温順しく聞えるが、其癖自分ほど腕白者は同級生の中にないばかりか、校長が持て餘して數々退校を以て嚇したのでも全校第一といふことが分る。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
此以後自分と志村は全く仲が善くなり、自分は心から志村の天才に服し、志村もまた元來が温順しい少年であるから、自分を又無き朋友として親しんで呉れた。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
独で画を書いているといえば至極|温順しく聞えるが、そのくせ自分ほど腕白者は同級生の中にないばかりか、校長が持て余して数々退校を以て嚇したのでも全校第一ということが分る。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
この以後自分と志村は全く仲が善くなり、自分は心から志村の天才に服し、志村もまた元来が温順しい少年であるから、自分をまたなき朋友として親しんでくれた。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
「ここじゃ、相変らず温順そのものだな。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫