階級制度
かいきゅうせいど
名詞
標準
class system
文例 · 用例
しかし、戦争が絶滅するのは、最も多く圧迫された最後の階級であるプロレタリアートが、自ら解放されながら、全人類をも一般に階級制度から解放した時でなければならない。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
自分でも色々自分に辯解しては見るものゝ、私の生活は矢張現在の家族制度、階級制度、資本制度、知識賣買制度の犧牲である。
— 石川啄木 『歌のいろ/\』 青空文庫
蝶ちゃんなぞ察しもつくまいが、僕の家なぞというものは、未だに階級制度が喧しい家で、番頭は番頭クラス以外には決して縁組の野望なぞ持たないんだよ」 あの娘はあゝやって三四年、主人の家で行儀作法を見習って、それから大体定まっている嫁入先へ片付くのだ、と説明しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
然し階級制度だけに六ヶ月を經過した時には僕等は一躍して軍醫生といふので曹長の資格を保つやうになつた。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
それほどに階級制度の厳重な時代に生れて、家来が主人と恋をする。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
階級制度の厳重なこの時代にあっては、実際お常がこの事件の張本人であるとしても、彼女は第一の寛典に浴すべき利益の地位に立っていた。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
だから、征服被征服の思想は、かうした階級制度をつくつた第一歩と言つて然るべきである。
— 田山録弥 『小説への二つの道』 青空文庫
それほど階級制度の妥協や虚偽が赤く爛れた形を持つて来た……。
— 田山録弥 『小説への二つの道』 青空文庫