九十九髪
つくもがみ
名詞
標準
an old woman's gray hair
文例 · 用例
「百年に一とせ足らぬ九十九髪」というような人たちの中へ、目もくらむような美しい天女が降って来たように見えるのも、跡なくかき消される姿ではないかという危うさを尼君に覚えさせることになった。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
百年に一年足らぬ九十九髪われを恋ふらし面影に見ゆ 物語の作者これを批評して曰く「世の中の例として、思ふをば思ひ、思はぬをば思はぬものを、此人は、思ふをも思はぬをも、けぢめ見せぬ心なむありける」すなわち業平の恋心は大きかつたといふことである。
— 川田順 『枕物狂』 青空文庫
美艶香には小町紅、松金油の匂ひ濃やかにして髪はつくもがみのむさむさとたばね、顔は糸瓜の皮のあらあらしく、旅客をとめては……」云々と筆を弄しているが、名所図会という名所図会には、この駅路の遊君を不美人に描いたのは一つもない。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「さきに、信長に、つくもがみの茶入れをねだられて、茶入れは取られたが、久秀の首と、平蜘蛛の釜だけは、信長の眼にも供えぬ」 と、豪語して交渉を蹴った。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
鏡の前に座る老女は、美しい九十九髪を丁寧に梳かし、思い出の簪を一本刺した。
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「おばあちゃんの真っ白な九十九髪、シルクみたいに綺麗だね」と小さな孫娘が言った。
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古典物語の中で、九十九髪の老婆が囲炉裏を囲んで子供たちに昔話を静かに語り始める。
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