親子連れ
おやこづれ
名詞
標準
文例 · 用例
だから、土曜日の夜の二人連れを見るよりも、日曜日の朝の親子連れを見る方が、ふっと羨しい。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
日曜日の朝の親子連れの姿を見て、ふっと自分の孤独を知らされたからだろうか、それとも……。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
果てもない氷海を張りつめた流氷のモザイクの一片に乗っかって親子連れの白熊が不思議そうにこっちをながめている。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
坂上親子に似通った親子連れのものが見物の中に居合わさなかったか、だれか疑わしい人物の楽屋裏に出入りしたものを見かけなかったか――というような常識的の事実から捜索の歩を進めていたのでした。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
今日は日曜日のお天気で浴客が多かつた、大多数は近郷近在のお百姓連中である、夫婦連れ、親子連れ、握飯を持つて来て、魚を食べたり、湯にいつたり、話したり寝たり、そして夕方、うれしげに帰つてゆく、田園風景のほがらかな一面をこゝに見た。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
親子連れで夜詣りかな」と、かれは小首をかしげた。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
そういえば浅井は余り人相のよくない人でしたが、息子の余一郎という人は色白のおとなしそうな顔をしていながら、親子連れで斬取り強盗を働いていたのかと思うと、実に二度びっくりでございました。
— 岡本綺堂 『怪談一夜草紙』 青空文庫
あの大声のラジオや蓄音機などというような唯騒々しいばかりのものなど素よりその頃はないので、こうした親子連れの町芸人の芸などもしんみり聞けたのだった。
— 上村松園 『京のその頃』 青空文庫