すらすら
すらすら
副詞
標準
文例 · 用例
何等の巧みもなく、少しも六つかしい意味もなく、ただすらすらと旅情の追懐を歌って居る。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
でも、きょうは何だか私もすらすら話せるような気がするもんだから、まあ、あなたも、我慢しておしまいまで聞いて下さいね。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
」兄さんは、僕の気持をそのまま、すらすら言ってくれる。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
不思議にすらすら行ったね。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
でも自然にすらすらと尋ねるので、こちらも気楽に答える事が出来て、不愉快ではなかった。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
おかみさんと顔が合ったとたんに私は、自分でも思いがけなかった嘘をすらすらと言いました。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
「吉日を選びてなしたるわざの、すゑとほらぬを数へてみんもひとしかるべし」というのは、現代の科学者が統計学の理論を持出してしかめつらしく論じることを、すらすらと大和言葉で云っているのである。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
右の手の方はすらすらと無事に出来たが、計算尺を持った左の手がどうしても思うようにならなくて、これに大分時間をかけたようであった。
— 寺田寅彦 『中村彝氏の追憶』 青空文庫