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名詞
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標準
文例 · 用例
かすかに脈が感じられた。
太宰治 姥捨 青空文庫
村の夕暮れのにぎわいは格別で、壮年|男女は一日の仕事のしまいに忙しく子供は薄暗い垣根の陰や竈の火の見える軒先に集まって笑ったり歌ったり泣いたりしている、これはどこの田舎も同じことであるが、僕は荒涼たる阿蘇の草原から駆け下りて突然、この人寰に投じた時ほど、これらの光景にたれたことはない。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
たゞ折々聞るものは豌豆の莢が熱い日に彈けて豆の飛ぶ音か、草間の泉の私語やうな音、それでなくば食ひ飽た鳥が繁茂の中で物疎さうに羽をする羽音ばかり。
国木田独歩 怠惰屋の弟子入り 青空文庫
「白浪のうつ脈取坊」には犯罪被疑者がその性情によって色々とその感情表示に差違のあることを述べ「拷問」の不合理を諷諫し、実験心理的な脈の検査を推賞しているなども、その精神においては科学的といわれなくはないであろう。
寺田寅彦 西鶴と科学 青空文庫
そうして枕もとの時計のチクタクだけが高く響く、あるいは枕に押しつけた耳に響く脈を思わせる雑音を聞かせるのもいいかもしれない。
寺田寅彦 耳と目 青空文庫
アメリカン・レビューにはそういう古典的な意味での音楽などはない代りに、オリンピックのグラウンドや拳闘のリンクに見らるる活力の鼓動と本能の羽きのようなものをいくらかでも感ずることが出来るのであった。
寺田寅彦 マーカス・ショーとレビュー式教育 青空文庫
これらの不幸な人々のうちのきわめて少数なあるものだけは、微塵に砕けた残骸から再生する事によって、始めて得た翼を虚空に羽きする。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
二人の助手は左右からお前の手の脈を數へ出した。
南部修太郎 疑惑 青空文庫