谷沿い
たにぞい
名詞
標準
文例 · 用例
谷沿いの徐行だから、ヘッド・ライトの光の中には、谷に面した道路の片端がいつも見えているのだが、路面は全く乾燥していて、何処から滑り落ちたか車の跡さえ判らない。
— 大阪圭吉 『白妖』 青空文庫
この氏族は船津上陸当初は谷沿い道よりもむしろ尾根づたいに歩いていたと見られる。
— 飛騨・高山の抹殺――中部の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
此山は『万葉集』に新田山と歌われ、妻覓ぎの歌垣なども行われたらしい名所であるが、高さは二百三十米|許り、東側と北部は水成岩、全山の三分の二を占むる主要部は、火成岩の石英斑岩から成る山で、所々に鬼御影のような赤茶けた崩壊面を露出し、谷沿いに少許の闊葉樹が生育するのみで、全山殆ど赤松のみである。
— 木暮理太郎 『山と村』 青空文庫
即ち赤石岳は明治十二年八月内務省地理局の測量方であった梨羽、寺沢の両氏、十四年には巳和、荒木、吉田の三氏によりて登られ、十五年には横山又次郎教授の一行三名が地質調査の為、戸台より入りて野呂川の谷沿いに奈良田に出で、新倉からデンツク峠を踰えて大河原に出た。
— 木暮理太郎 『山の今昔』 青空文庫