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絵物

えぶつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
この際に喪の色を不吉として、なるべく目につかぬようにこの室の東のほうには屏風を立て、中央の室との仕切りの所には香染めの几帳を置いて、目に立つ巻き絵物などは避けた沈の木製の二段の棚などを手ぎわよく配置してあるのは皆|大和守のしたことであった。
夕霧二 源氏物語 青空文庫
「のう、伊豆、絵物語なぞによっても、牛若どのはもっと勇者のように予は心得ているが、あのように弱かったかのう。
笛の秘密 右門捕物帖 青空文庫
「富士百景」「狐の嫁入り」「百人一首絵物語」「北斎漫画」「朝鮮征伐」「庭訓往来」「北斎画譜」――いずれも充分芸術的でそうして非常に独創的であった。
国枝史郎 北斎と幽霊 青空文庫
「モダン猿蟹合戦」という絵物語が、みんなをこんなに吸いよせているのです。
宮本百合子 「モダン猿蟹合戦」 青空文庫
ところがヨクヨク気を落ちつけて見ると、この絵物語は変だ。
宮本百合子 「モダン猿蟹合戦」 青空文庫
羅馬旧教の寺院には何等かの形で必ず表し掲げてある「十字架の道」――その宗教的な絵物語の尽きたところまで右側の廻廊について奥深く進んで行くと、そこに空いた椅子があった。
島崎藤村 新生 青空文庫
絵物語式の大屏風になると、一曲縮図をとるのに三年もの祇園祭を送り迎えたこともある。
上村松園 屏風祭 青空文庫
二羽の鵞鳥の絵物語の本に、一つ一つ口調のいい翻訳をつけて、オヤマアこれは鵞鳥さん、ミミズをくわえて引っぱりっこ、というような文章のついた絵本を送ってくれたりした。
宮本百合子 父の手紙 青空文庫