客来
きゃくらい
名詞
標準
文例 · 用例
「はッ、あなた様にお客来にござりまする。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
農場の男がまたのそりと部屋にはいって来て客来を知らせたのは。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
珍客来、川棚温泉のKさんが訪ねてきた、彼は好きな男だ、姿も心持も(彼は子供のやうに熟柿をよろこんだ)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
無為而化――そんな一日であつた、たゞ一事の記すべきがあつた、珍客来、Hのおばさんとふうちやんとが立ち寄つたのである、私は彼女等の好奇心と好意とに対して微苦笑するより外はなかつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
春来、客来、物資来だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
おもひがけなく、S子さんと彼女の友達とがM老人に案内されて来てくれた、まつたくもつて珍客来だ、おかまひは出来ないが、渋茶を飲んだり熟柿を食べたりして貰ふ、むろん雑草風景は十分に味つて貰ふ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
留守中客来、敬君と樹明君とがやつて来て、一杯飲んで待つてゐたらしい。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――S君を訪ねる、不在、M君には逢つたが客来なので遠慮する、I君を訪ねる、また不在、E君も同様に。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫