茜色
あかねいろ
名詞
標準
madder red
文例 · 用例
持て余しておりました処へ、ちょうど荷車を曳きまして、藤沢から一日|路、この街道つづきの長者園の土手へ通りかかりましたのが……」 茜色の顱巻を、白髪天窓にちょきり結び。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
よう姿が隠さりょう、光った天窓と、顱巻の茜色が月夜に消えるか。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 と夜具風呂敷の黄母衣越に、茜色のその顱巻を捻向けて、「厭な事は、……手毬を拾うと、その下に、猫が一匹居たではねえかね。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ところが、何時迄待っても、夕方になってやがて浜辺や松林の景色が物悲しく茜色に染まって、日が暮れかけても、幸子は帰らなかった。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
空が夕映で茜色になり、空の茜が海にうつつて、海もあかくなつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
竹も石も片側茜色になつて、反対側に影をひいた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
夕方になると、その金属の冷たい手触りを喜びながら、植民地の新開地じみた場末の二階の窓から、茜色の空を眺めてはハモニカを吹くのであった。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
わたくしは今立っている小川の縁の道の赤土が、昼過ぎの陽に照され、にちゃにちゃして茜色の雲を踏んで立っているような気持のするのに、眼の前一面に実のり倒れた金色の稲田を見渡して跼蹐んだ気持は何もかも何処かへ持って行かれました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
健康的な食生活を心がけることが大事。
運動習慣は体の健康に直結する。
医学的な知見に基づいた治療を受ける。
健康診断の結果は良好だった。
ウィキペディア
茜色(あかねいろ)とは、薬用・染料植物であるアカネの根で染めた沈んだ赤色のこと。暗赤色。夕暮れ時の空の形容などに良く用いる。
出典: 茜色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0