棄恩
きおん
名詞
標準
文例 · 用例
棄恩入無為といいながら、源光はおのが身の修業にのみ魂を打込んで、一度も故郷へ帰らなかったことを深く悔んだ。
— 岡本綺堂 『くろん坊』 青空文庫
しかし「棄恩入無為真実報恩者」という甚だ虫のいい文句がほとけさまの方にあるので、そいつをちょいと拝借してお茶を濁しておくことにする。
— 辻潤 『だだをこねる』 青空文庫
家来達が次々に出家姿に変っていくのを見て、今は仕方なく維盛は、流転三界中恩愛不能断棄恩入無為真実報恩者 と、三度唱え終ると、頭を剃った。
— 第十巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫