雨竜
あまりょう異読 あまりゅう
名詞
標準
rain dragon
文例 · 用例
――一度は、たとえば、敦賀湾でありました――絵にかいた雨竜のぐるぐると輪を巻いて、一条、ゆったりと尾を下に垂れたような形のものが、降りしきり、吹煽って空中に薄黒い列を造ります。
— 泉鏡花 『雪霊続記』 青空文庫
眺めていると雨竜が頭を出しそうでもあるし、この空に鶉の茹で卵を一つぽんと落したら支那料理の燕巣湯にも思い取られそうです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
峰の茶屋のある峠の上空に近く、巨口を開いた雨竜のような形をしたひと流れのちぎれ雲が、のた打ちながらいつまでも同じ所を離れない。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
黒の呉絽服に雨竜の飛形を菅ぬいにさせたらば如何だろう……」 それより溯って百五十年も以前の風俗になると、衣服は縞銘仙の小袖、飛白の帷子といった類、履物は吾妻下駄で、それを素足につっかけ、髪は若衆髷に結うなど、すべてが歌舞伎役者をそのままで、恐らくは態々それを擬していたのでもあろう。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
秋の雨、冬の雨、雨だり、雨漏り、雨傘、雨乞ひ、雨竜、雨蛙、雨革、雨宿り、……」 こんな事を思つてゐる内に、思ひがけない物の音が、平中の耳を驚かせた。
— 芥川龍之介 『好色』 青空文庫
「雨竜、香炉、雨夜のしなさだめ、ぬば玉の闇のうつつはさだかなる夢にいくらもまさらざりけり、夢にだに、――どうしたのだらう?
— 芥川龍之介 『好色』 青空文庫
紅裏を取り、表は白綸子、紅梅、水仙の刺繍をした打ち掛けをまとったその下から、緋縮緬に白梅の刺繍をした裏紅絹の上着を着せ、浅黄縮緬に雨竜の刺繍の幅広高結びの帯を見せた、眼ざめるばかりに妖艶な、二十歳ばかりの女であって、主殿頭の無二の寵妾、それはお篠の方であった。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
結んだ口元をちょろちょろと雨竜の影が渡る。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨竜について考えている。
雨竜という言葉は日本語で重要だ。
彼は雨竜の意味を理解している。
この文には雨竜が含まれている。
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雨竜(うりゅう)
出典: 雨竜 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0