本席
ほんせき
名詞
標準
文例 · 用例
――だが、そのうしろにちんまりとすわっている小がらのほうは、なかなか話せそうだな、ひと苦労するなら、まずあの辺かね」 そうかと思うと、今度は河岸を変えて、旗本席のほうをしきりにじろじろ見回していたようでしたが、うるさくまた話しかけました。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
それもいく分気に入らないためもありましたが、刻限も少しおくれていましたので、退屈男はわざと旗本席をさけて、諸侯の陪臣共が見物を差し許されている一般席の、それもなるべく目立たないうしろへこっそりと席をとりました。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
やがて帆をあげ勇ましく船出することも出来るでございましょう、取りあえず本席はそれを祝って、一献さしあげたく――」「ありがたいことでございます」と彼らは頭を低げた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫