藩祖
はんそ
名詞
標準
ancestor of a feudal lord
文例 · 用例
津軽藩祖大浦為信は、関ヶ原の合戦に於いて徳川方に加勢し、慶長八年、徳川家康将軍宣下と共に、徳川幕下の四万七千石の一侯伯となり、ただちに弘前高岡に城池の区劃をはじめて、二代藩主津軽信牧の時に到り、やうやく完成を見たのが、この弘前城であるといふ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
昔から、日本三大森林地の一つとして数へられてゐるやうであつて、昭和四年版の日本地理風俗大系にも、「そもそも、この津軽の大森林は遠く津軽藩祖為信の遺業に因し、爾来、厳然たる制度の下に今日なほその鬱蒼をつづけ、さうしてわが国の模範林制と呼ばれてゐる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
盛んなりしこの柳河にての歓迎の一夜も明けて、墨を磨り若かへるでは朝光のすずしきがほどをゆとりもたなむ夏の三柱宮高畠公園の三柱神社は藩祖を祀る。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
翁は市内|櫛田神社(素戔男尊、奇稲田姫を祭る)、光雲神社(藩祖両公を祀る)、その他の神事能を、衷心から吾事として主宰し、囃子方、狂言方、その他の稽古に到るまで一切を指導準備し、病を押し、老衰を意とせず斎戒沐浴し、衣服を改めて、真に武士の戦場に出づる意気組を以て当日に臨んだ。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
唄は「鎧口説き」と云うので、藩祖政宗が最も愛賞したものだとか伝えられている。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
その上、そこまで官軍に反抗するとなると、藩祖楽翁公が禁裡御造営に尽された功績も、また近く数年|禁闕を守護して、朝廷に恪勤を尽した忠誠も、没却されてしまうばかりでなく、どんな厳罰に処せられて、当家の祭祀が絶えてしまうようなことがないとも限らない。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
また本年四月、我輩の故郷なる伊予の宇和島にて、旧藩主伊達家の就封三百年記念として、藩祖を祀った鶴島神社の大祭が行われたが、その時旧城の天主閣において、伊達家の重器展覧会が開かれた。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
しかるに長い戦国時代を経て藩制というものによって分割統一されて平和が来たときに、日本人は改めて藩民となり、祖神も源平も失って藩祖だけを持つようになった。
— 高麗神社の祭の笛――武蔵野の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
作例 · 標準
この城は、藩祖によって築かれたものだ。
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藩祖の偉業は、今も語り継がれている。
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彼らは藩祖を祀る神社を建立した。
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標準
founder of a feudal domain
作例 · 標準
徳川家康は江戸幕府の藩祖と言えるだろう。
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藩祖の功績を称え、毎年祭りが開催される。
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多くの藩祖は、武勇と知略を兼ね備えていた。
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藩祖(はんそ)とは、江戸時代の日本に存在した各藩の開祖または初代藩主とされる人物のこと。一般には開祖=初代藩主=藩祖であるが、仙台藩や萩藩のように、戦国時代以前から続く家柄でも初代藩主を藩祖とする例があるほか、加賀藩のように開祖ではあるが江戸幕府に仕えたことはない前田利家を藩祖とする例もある。そもそも幕藩体制の始期(藩の成立)を豊臣政権に求める説もあり、そのことも誰を藩祖と位置づけるかに影響していると考えられる。
出典: 藩祖 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0