錦袍
きんぽう
名詞
標準
文例 · 用例
須弥壇は四座あって、壇上には弥陀、観音、勢至の三尊、二天、六地蔵が安置され、壇の中は、真中に清衡、左に基衡、右に秀衡の棺が納まり、ここに、各|一口の剣を抱き、鎮守府将軍の印を帯び、錦袍に包まれた、三つの屍がまだそのままに横わっているそうである。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
すばらしく派手やかな宮錦袍を着、明月に向かって酒気を吐いた。
— 国枝史郎 『岷山の隠士』 青空文庫
たちどころに、王は麻酔におち、柴進は王の着ていた錦袍、帯、剣、はかま、たび、そして花冠まですっかり自分の体に着け換えてしまった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
しかもまた、黄金の甲と錦袍とをその日の引出物として貰った。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
――君の身丈にあわせて仕立てさせておいたから」 と、見事な一領の錦袍をとって彼に与えた。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
これくらいのことは君がうけても誰も君の節操を疑いもいたすまい」 錦の抱を持った大将は、直ちに馬を下りて、つかつかと覇陵橋の中ほどへすすみ、関羽の駒のまえにひざまずいて、うやうやしく錦袍を捧げた。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
黄金の※に錦袍銀帯を鎧い、春蘭と呼ぶ牝馬の名駿に螺鈿の鞍をおき、さすがに河北第一の名門たる風采堂々たるものを示しながら、「曹操に一言申さん」と、陣頭に出た。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
そして自分の錦袍の袖で、娘の容顔をふいてやった。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫