梁上の君子
りょうじょうのくんし
表現
標準
thief
文例 · 用例
梁上の君子などと云って泥棒さえ君子と云う世の中である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
本尊の仏体は盗み出したものの、出口出口を堅められて、梁上の君子も全く袋の鼠になってしまったのでした。
— 第五夜 悪魔の反魂香 『新奇談クラブ』 青空文庫
悪事はすれど非道はせずというのをモットーに、江戸中を荒らしまわった梁上の君子達は、ずいぶん厄介なものであったに相違ないが、われわれ貧乏人にとっては、いささか溜飲の下がるしろものであったにちがいない。
— 野村胡堂 『江戸の昔を偲ぶ』 青空文庫
君子、君子、君子にも梁上の君子というやつがござる、大方その梁上の君子というやつでござろうな。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「何だい、お前さん、病人なら病人と最初から言ってよこすがいいじゃねえか、隠れ忍んでいると、梁上の君子と間違えられらあな。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それから、醉ふとよく裸ダンスをやるHさんもその夜の被害者のひとりだつたので、戯れて、梁上の君子梁下の踊りかな と、あとで書いて示したら、たいさう恨めしさうな顏をした。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
斯くてお隣りへ入った泥棒は一|物も得なかったが、浩二に梁上の君子の概念を与え、家のブル公の声価を四隣に高からしめた。
— 佐々木邦 『親鳥子鳥』 青空文庫
当時観る人を驚かしたのは事実、然るに惜しいかなこの無二の大作を、その後まんまと梁上の君子にしてやられた話。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
「昨夜、どうやら梁上の君子に入られたらしく、宝石箱が空になっていたのです」と老婦人は震える声で警察に語った。
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用心深く戸締りを確認するのは、梁上の君子を家に招き入れないための最低限の務めだ。
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彼はまるで梁上の君子のように、音もなく屋根裏に忍び込み、目当ての品を盗み出した。
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標準
mouse
作例 · 標準
「天井裏で何やらごそごそ音がするね」「ああ、また梁上の君子が運動会でも始めたんだろう」
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古い家に住んでいると、時折現れる梁上の君子との共存も考えなければならない。
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おばあちゃんは、夜中に台所を走り回る小さな梁上の君子のために、わざとチーズのかけらを置いておくのだった。
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