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無けなし

なけなし
名詞-の形容詞頻度ランク #41456 · 青空 26
1
標準
what little ... one has
文例 · 用例
此の上飮まれたんじや、無けなし身上飮みつぶしだア!
三島霜川 平民の娘 青空文庫
富士の姿に満月の襟元を思い浮かめ、三保の松原に天女を抱き止めた伯竜の昔を羨み、駿府から岡部、藤枝を背後に、大井川の渡し賃に無けなしの懐中をはたいて、山道づたいの東海道。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
無けなしの銭をハタキ集めてやっと五合|桝一パイの酒を引いたが、サテ、酒肴を買う銭が無い。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
なに、こっちは湯治の何のというわけじゃないので、実は八丁堀の旦那(同心)の御新造が産後ぶらぶらしていて、先月から箱根の湯本に行っているので、どうしても一度は見舞に行かなけりゃあならないような破目になって、無けなしの路用をつかって、御用の暇をみて道中に出たわけなんです。
山祝いの夜 半七捕物帳 青空文庫
無けなしの銭でちっとばかりの酒を飲んで、これから帰ると門番に文句を云われて、御用人に叱られて、どうで碌なことじゃあねえのさ」「そう云っても、こいつにはお近さんと云ういい年増が付いているのだから仕合わせだよ」「ええ、つまらねえことを云うな」「お近さん……」と、藤助の眼は暗いなかで梟のように光った。
白蝶怪 半七捕物帳 青空文庫
無けなしの銭で拵へたんですが、貴方の事ならよござんす、一つ思ひ切り腕を揮つてみて下さい。
大正五(一九一六)年 茶話 青空文庫
で、馬丁は無けなしの財布から幾らか摘み出して貧乏人の掌面に載つけてやつた。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
何しろこっちは、無けなしの貯金に借金の上塗りした何十円也を試験料としてブチ込んでいる一方に、船乗片手間の独学と来ているんだから絶体絶命だ。
夢野久作 焦点を合せる 青空文庫
作例 · 標準
彼は無けなしの金をはたいて、新しい事業を始めた。
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無けなしの勇気を振り絞り、彼女は皆の前で意見を述べた。
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災害で無けなしの食料を失い、人々は途方に暮れた。
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無けなし(なけなし) — 幻辞.com