重縁
じゅうえん
名詞
標準
double marriage (in the same family)
文例 · 用例
幸吉は家産と共に近い土地の重縁の親戚に守られて十三歳まで育った後修業の為に或る家塾に遣られ、十九の年に帰宅してお邦と云うかやの母を、三里程離れた豪農の家から娶ったのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
今度の留守役は、前の重縁の後見人に何か不始末があったとやらで、厳しい親族会議の末に、幸吉の叔父叔母である、お爺さんとお媼さんとに定められた。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
およっちゃんというのは妹のお由のことで、わたくしの兄とは三つ違いでございまして、従妹同士の重縁でゆくゆくは兄と一緒にするという相談が、双方の親たちのあいだに結ばれていることを、わたくしも薄うす承知していましたから、わたくしに向っておよっちゃんと仲よくしてくれというのは判っています。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
弥陀の法を聞くということは重縁によるのであり、如来の方から我々に結ばれた強縁によるのである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
睨まれると凄いような、にッこりされると戦いつきたいような、清しい可愛らしい重縁眼が少し催涙で、一の字|眉を癪だというあんばいに釣り上げている。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
重縁ともなにとも、感情がこぐらかったら、なかなか面倒そうだ。
— 長谷川時雨 『九条武子』 青空文庫
重縁の親族というだけではない、亡き佐月さまから、周防さまへと、誰よりも親しく、心の底から信じあって来られた。
— 第四部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
「松山は原田のもっとも親しい友だ」 ――そればかりでなく、重縁の親族でございます。
— 第三部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
作例 · 標準
昔の豪族の間では、家同士の結びつきを強めるために重縁が珍しくなかった。
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重縁によって、二つの家系はより深く結びついた。
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彼は重縁の関係で、叔母の夫の甥にあたる。
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